新潟県弁護士会副会長に就任しました
2014.04.01／【堀田 伸吾】
本日より、新潟県弁護士会副会長に就任いたしました。任期は１年となります。私は、平成１８年の弁護士登録以来、自殺対策、消費者保護、冤罪防止等、市民の権利擁護に直接的に関係する分野で会務活動に取り組んでまいりました。
その中で、市民の権利を守っていくためには、弁護士の力だけでは足りず、多くの方々と連携して、ネットワークを構築していくことが重要であるということを学びました。
悩みを抱えている人は、１つの問題だけでなく、複数の問題を抱えて悩んでいることが少なくありません。それが法律問題であれば弁護士が対応できますが、たとえば健康問題であれば弁護士には対応できませんし、福祉サービスが利用できる場合には行政との関わりが必要となります。問題の種類に応じて、さまざまな支援機関が連携して対応していくことが必要です。
また、弁護士は一般に「ハードルが高くて相談しにくい」というイメージを持たれがちなため、悩みを抱えても弁護士への相談に至らず、問題が深刻化してしまうこともあります。さらに高齢者等の場合には、どこに相談したらよいかを自ら情報収集するのが難しかったり、相談に行くために物理的・経済的障害があったりして、自ら支援を求めてアクセスすることが困難です。そのため、悩みを抱える人の身近なところで、悩みに気づき、相談・支援につなげる役割を果たす人（自治体、自治会、民生委員、福祉・医療関係者、警察・消防等）の存在が重要となります。
新潟県弁護士会では、このような観点から、さまざまな職種を巻き込んでネットワークづくりを行っており、今年度はつながりの輪をさらに広げていきたいと考えています。
そのほか、震災から３年を経過したものの未だ不安定な状況に置かれている被災者・避難者の支援、憲法問題や特定秘密保護法の問題等々、重要課題の多い１年です。
市民のみなさまにとってより身近な弁護士会となるよう、健康に気をつけながら、せいいっぱい頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします。
