本文へジャンプする

医療過誤への対応(被害発生から解決まで)

医療過誤

医療過誤への対応(被害発生から解決まで)

トピックス

医療過誤への対応② カルテの検討と調査

2011.12.29

医療過誤が疑われ、病院からカルテの開示を受けたならば、次にカルテの内容を読み解いて、どのような診療行為が行われたのか、その過程で不適切な行為はなかったかということを調査検討することになります。

カルテ(診療録)には、一般に、医師が記載した部分のほか、看護師が記載した部分、各種検査結果の報告書、患者への説明書や同意書など、さまざまな書類がつづられています。
通院や入院の期間が長い場合には、全体で数百ページの分量に及ぶこともあります。
当然、カルテの中には、医学的な専門用語がびっしり書かれています。また、カルテ特有の略語を用いて記載されている部分もあります。
さらに、カルテは、日本語だけでなく、英語、ドイツ語といった外国語も交えて記載されているのが通常です。
これらの理由から、一般の方がカルテを読んで内容を理解するのは、非常に難しいところがあります。

私たち弁護士がカルテを検討する際には、まず、専門の機関に依頼してカルテを日本語の翻訳にかけます。
こうして読みやすくなったカルテを、医学的視点、そして法律的視点から精読していきます。その際には、さまざまな医学文献や、過去の裁判例などを参考にし、ときには協力してくれるお医者さんの意見を聞きながら、病院側に過失(落ち度)が存在したかどうかを検討します。

その結果、診療行為が適切に行われていたことが明らかとなり、依頼者が納得されるケースもあります。
一方、カルテ上、病院側が不適切な診療行為(手術ミス、投薬ミスなど)を行っていたり、あるいは必要な診療行為(患者への説明や検査、転医措置など)を行っていなかったりして、病院側の過失を問える可能性がある場合には、これによって生じた損害の賠償を求めて、病院側との交渉や裁判に入っていくことになります。

(関連トピックス)

医療過誤への対応① 被害発生からカルテ開示まで
医療過誤への対応③ 訴訟の一般的な流れ
医療過誤への対応④ 裁判所には毎回行く必要がある?


医療過誤に関するご相談は、新潟みなと法律事務所にお任せください。
 
⇒お問い合わせ・ご相談の予約はこちら

ご相談の予約はこちら

  • 新潟事務所:025-225-7220

受付時間:9:00~17:00(月~金)
夜間、土日も可能な限り対応します。

初回相談料
3,300円 [税込]/30分

(個人の方の場合)

ページの先頭へ戻る