「新潟市くらしとこころの総合相談会」が定例化しました
自殺率の高い地域である新潟市では、市・新潟県弁護士会・新潟市薬剤師会・新潟NPO協会が中心となり、様々な業種のネットワークを構築し、自殺対策に力を入れて取り組んでいます。
その一環として、これまで、多業種専門職によるワンストップ相談会(「くらしとこころの総合相談会」)を年に数回開催してきました。
総合相談会には毎回多数の相談が寄せられ、ニーズの高さがうかがえるとともに、このような相談会の存在が自殺対策にとってとても重要であることを実感してまいりました。
この「くらしとこころの総合相談会」が、今年度より定例の相談会として開催されることになり、一年を通して多職種連携の相談の場が提供されることとなりました。
弁護士の立場から自殺対策に関わってきた者として、相談会がこのように拡充していくことは大変うれしい限りです。
さらにこの定例相談会は、働き盛りの年代の自殺率の高さに鑑み、午後6時から午後8時30分までという、仕事帰りに立ち寄れる時間帯に開催されています。
http://www.city.niigata.lg.jp/iryo/kokoro/jisatsu/soudannsienn.html
自殺に至る背景には、健康問題、借金問題、家庭内の問題、労働問題等々、実に様々な要因が複雑に絡み合っていることが多々あります。これらの問題に対し、適切な支援者が適切な支援をし、問題を一つずつ解決していくことが大切だと思います。問題が複数ある場合には、支援者同士が連携して対応していくことも必要です。「くらしとこころの総合相談会」は、そのような構想から、多くの専門職の協力を得て開催されています。
また、自殺念慮が深刻化する前に、早めに解決への支援を行っていくことも重要です。「自分は自殺なんて考えていない」「あの人はまさか自殺なんてしないだろう」という場合でも、手遅れになる前に、困りごとがあればぜひお気軽に相談会をご利用いただければ幸いです。